Higashikawaguchi ICHIROKU OFFICE
2026
- 用途
- 店舗
- 所在地
- 埼玉県川口市戸塚東
- 交通
- 武蔵野線・埼玉高速鉄道線「東川口」駅 徒歩8分
- リノベーション竣工年
- 2026年
赤い鉄骨に、ひと目惚れ。
中に入って、まず目がいくのは天井。
赤茶色の鉄骨が、これでもかというくらい走っています。
これ、隠してしまうにはちょっと惜しい。
ということで、天井は張らず、そのまま見せることにしました。
結果、この鉄骨がなかなかいい仕事をしています。
白い壁とモルタルの床だけだったら、きっともう少しお行儀のいい空間になっていたはず。
そこに、この少し錆びたような赤茶色。
無骨なんだけど、妙に品がある。
黒いライティングレールとの相性もよくて、見上げるたびに「残してよかったな」と思います。
そして、もうひとつ気持ちがいいのが窓。
道路に面して大きく開いているので、昼間はかなり明るい。
窓際にデスクを置いて仕事をしてもいいし、ソファに座ってコーヒーを飲んでもいい。
ここ、いちおう事務所なんですが、あまり事務所っぽくありません。
大きなデスクが整然と並んでいるわけでもなく、応接室がガラスで仕切られているわけでもない。
テーブルがあって、ソファがあって、本棚があって、植物がある。
気づけば仕事の話をしていたり、
気づけば全然違う話をしていたり。
そのくらいが、ちょうどいい。
個人的には、家具がまだ何も置かれていない状態も好きでした。
白い箱の上に、赤い鉄骨だけが浮いている。
それだけで、もう十分格好いい。
リノベーションというと、何かを「足す」ことばかり考えがちですが、この空間ではむしろ逆でした。
天井をつくらない。
鉄骨を隠さない。
空間を細かく仕切らない。
やらないことで、残ったものがある。
古い建物って、こういうところが面白いんです。
全部きれいにしてしまうと、その建物じゃなくてもよくなってしまう。
だったら、ちょっとクセがあるくらいでいい。
もともとそこにあったものを、ちゃんと格好よく残す。
この赤い鉄骨を眺めていると、そんなことを思います。






