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REAL ESTATE REDEVELOPMENT
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Nishiarai I様邸宅

1988/2025

用途
住居
所在地
東京都足立区西新井1丁目
交通
東京スカイツリーライン「西新井」駅 徒歩18分
構造規模
軽量鉄骨造
竣工年
1988年
リノベーション竣工年
2025年

暮らしの真ん中に、キッチンを。

家の中心って、どこだろう。

リビングかもしれない。
ダイニングかもしれない。

でも、この家の場合は、たぶんキッチンです。

玄関から室内へ進むと、まっすぐ奥へ伸びるLDK。

その真ん中に、アイランドキッチンがどんと構えています。

料理をするためだけの場所ではなく、
家族が行き交い、会話が生まれ、暮らしの中心になる場所。

今回のフルリノベーションは、そんなキッチンを起点に、住まい全体を組み立て直しました。

木とグレー。そのくらいが、ちょうどいい。

この家では、色をたくさん使っていません。

白い壁。
木の床と天井。
そして、少し無骨なグレー。

キッチンまわりの床は濃色のタイル調に切り替え、リビング側の木目の床と緩やかにゾーニング。

さらにキッチン上部には木目の天井を通しました。

床材を変える。
天井材を変える。

壁をつくらなくても、それだけで空間には境界が生まれます。

キッチンでありながら、LDKの風景の一部でもある。

素材の切り替えで場所をつくる。

そんな考え方です。

キッチンは、隠さない。

以前は、キッチンというと「なるべく見えない場所へ」という考え方もありました。

でも、この家では逆。

思い切って、見せています。

アイランドキッチンから顔を上げれば、リビングまで視線がすっと抜ける。

料理をしていても、家族の気配がわかる。

誰かがリビングにいて、誰かが階段を上がって、誰かがキッチンに立っている。

それぞれ違うことをしていても、なんとなくつながっている。

間取りを考えるとき、広さと同じくらい大切なのが、この「距離感」なのだと思います。

収納は、家具ではなく建築にする。

今回、かなり力を入れたのが収納です。

玄関から階段へ向かう動線には、壁一面の可動棚。

リビングには、木目のカウンターと引き出し、飾り棚を組み合わせた造作収納。

収納家具をあとから置くのではなく、最初から建築の一部として居場所をつくりました。

物は、生活を始めれば必ず増えます。

靴。
鞄。
日用品。
家電。
子どものもの。

「あとで考えよう」とすると、だいたい収納家具が増えていく。

だったら最初から、しまう場所まで設計してしまえばいい。

収納量を確保しながら、木目を揃えることで、造作収納そのものがインテリアになります。

しまうためにつくったものが、空間の景色にもなる。

これが造作の面白いところです。

階段も、立派なインテリア。

LDKの横には、木の階段。

一般的には、階段はなるべく目立たない場所に追いやられがちです。

でも今回は、あえてLDKから見える位置に。

白い壁の中を、木の階段が二階へ伸びていく。

キッチンの木目天井や収納と色味を揃えたことで、階段もひとつの家具のように見えてきます。

ただ上り下りするための設備ではなく、家の風景の一部にする。

こういうところに、リノベーションの面白さがあります。

余白は、あとから暮らしが埋めてくれる。

居室は一転して、かなりシンプルです。

白い壁。
木目の床。
そして縦格子。

ここでは、あえてつくり込みすぎていません。

家具を置く。
服を掛ける。
本を並べる。
植物を置く。

住み始めれば、その人らしいものが少しずつ増えていきます。

だから完成した瞬間を100点にするのではなく、暮らし始めてから完成していく余白を残す。

縦格子も、完全に空間を閉じるためのものではありません。

光は通す。
視線は少しだけ遮る。

壁でもない。
何もないわけでもない。

その曖昧さが、住まいには案外ちょうどいい。

動線を整えると、家は変わる。

フルリノベーションというと、どうしても仕上げ材や設備に目がいきます。

もちろん、それも大切です。

でも、本当に暮らしを変えるのは、もっと地味な部分だったりします。

キッチンからリビングまで、どう動くか。

玄関に入って、どこに物を置くか。

階段へ向かう途中に、何を収納するか。

毎日繰り返す小さな動作を、一つずつ整えていく。

それだけで、家の使いやすさは大きく変わります。

今回の西新井I様邸も、目指したのは単純に「新しくてきれいな家」ではありません。

木の温かさと、少し無骨な素材。

造作収納と、暮らしの余白。

そして、家族の動きを邪魔しない動線。

古い住まいを一度ほどいて、
これからの暮らしに合わせて、もう一度組み直す。

リノベーションは、内装を新しくする工事ではなく、暮らしそのものを再編集する仕事なのだと思います。


PROJECT DATA

物件|東京都西新井 I様邸
工事種別|フルリノベーション工事
主な施工|キッチン・造作収納・床・壁・天井・建具・階段まわり等
コンセプト|木の温かさ × 素材感 × 暮らしやすい動線
設計・施工|株式会社壱六
対応エリア|埼玉県を中心とした首都圏近郊

株式会社壱六では、東川口を拠点に、戸建て・マンション・アパート・店舗などのリフォーム、リノベーション、建築、不動産再生を行っています。

不動産の購入・買取から、再生プランの企画、設計、施工、その後の管理まで。

ただ新しくするのではなく、
その建物に何を残し、何を足せば、次の価値につながるのか。

「建てる。受け継ぐ。甦らせる。」

不動産と建築、両方の視点から考えます。

For Owners

不動産オーナー様へ

古くなった不動産を、
もう一度、選ばれる資産へ。

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