Shinagawaku Ebara
2004/2025
- 用途
- 住居
- 所在地
- 東京都品川区荏原2丁目
- 交通
- 東急池上線「戸越銀座」歩5分
- 構造規模
- RCマンション
- 竣工年
- 2004年
- リノベーション竣工年
- 2025年
白い家には、黒をひとつ。
今回ご紹介するのは、品川区荏原にある「セボンパサージュ荏原」。
玄関を入り、部屋を見て回っていると、なんだか普通のマンションとは少し勝手が違います。
階段を上がったと思ったら、また階段。
さらに上を見れば、天井から梯子まで降りてくる。
そう、この家、縦に長いんです。
ワンフロアですべてが完結するマンションの合理性とは、ちょうど反対側。
上がったり、下りたり。
ちょっと面倒かもしれません。
でも、その「ちょっと面倒」が、この家の面白いところでもあります。
今回のリノベーションでは、そんな建物のクセを無理に消そうとはしませんでした。
むしろ、空間そのものはかなりシンプルに。
壁も天井も建具も、基本は白。床も明るいグレーでまとめています。
色を足して格好よくするのではなく、一度、徹底的に引いてみる。
すると、階段の形や窓から入ってくる光が、思っていた以上によく見えてきました。
その真っ白な空間の中で、ひとつだけ強く置いたのがキッチンです。
黒。しかも、結構大きい。
部屋の真ん中に家具を置くような感覚で、キッチンを据えました。
白い空間に黒い塊がひとつあるだけで、部屋全体が急に締まります。
そして、その奥に残るのが半円形の窓。
新しくつくるとなれば、なかなか勇気のいる形です。
でも、もともとそこにあるなら話は別。
消す理由がありません。
新しいものですべてを覆ってしまうのではなく、この建物がもともと持っていた面白さを拾いながら、新しい暮らしへつなげていく。
壱六が考えるリノベーションは、そんな仕事です。
古いから、壊す。ではなく。
私たち株式会社壱六は、埼玉県川口市・東川口を拠点に、不動産の買取からリノベーション・リフォーム、設計・施工、そして完成後の賃貸管理までを手掛けています。
戸建て、マンション、アパート、店舗、オフィス。
建物の種類が違えば、残すべきものも変わります。
だから私たちは、最初から「全部新しくする」ことを正解にはしていません。
少し変わった窓。
昔の間取り。
妙に入り組んだ階段。
時間を重ねた素材。
一見すると弱点に見えるものが、その建物にしかない魅力になることもあります。
古い建物には、新築にはつくれないものがある。
それを見つけ、残し、今の暮らしに合う形へつくり直す。
東川口から川口市、さいたま市を中心に、首都圏の建物をもう一度面白くしていく。
それが、壱六のリノベーションです。







